診療科・部門紹介
栄養科
概要
当院の栄養科は入院患者さまの食事提供をはじめとして、他部署と連携をとりながら患者さまの栄養状態の改善を図り、疾病の治癒、社会復帰及び健康増進を目的として様々な業務を行っています。
栄養科の基本理念
- 安全・安心な食事の提供
- 患者さまに寄り添った栄養管理の実践
- 未来を見据えた人材育成と組織経営
業務内容
安全・安心な食事の提供
入院患者様への食事の提供は、給食会社に業務委託をしています。
入院患者様に食事を提供するために、厨房内の整備・食品の衛生的な取り扱い・スタッフの健康管理・衛生教育を行っています。また外部機関による衛生検査(ATP検査)を行い、結果を厨房のスタッフと共有して安全・安心な食事の提供に努めています。
入院中の患者さまの栄養管理
入院患者さま一人一人の身体状況や栄養状態を把握するために、各病棟に担当管理栄養士を配置し栄養管理を実施しています。
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入院患者さまの栄養管理計画書作成
栄養スクリーニングを基に、身体計測値、血液検査値・栄養管理状況・必要栄養量及び充足率などから栄養状態を評価し、他職種と連携しながら栄養管理計画書を作成して主治医に報告しています。
また、転院の際には「栄養情報提供書」を転院先に送付して、切れ目のない栄養管理を目指しています。 -
特定集中治療室における早期栄養介入管理
集中治療室(ICU、SCU)において、早期離床・在宅復帰を推進する観点から、入室後早期(48時間以内)より専任の管理栄養士が急性期における栄養管理をサポートしています。
- 周術期栄養管理‥術前・術後における適切な栄養管理を行っています。
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栄養サポートチーム(NST)/ 摂食嚥下チーム(SST)活動
当院では、チーム医療の一環として栄養サポートチーム(Nutrition Support Team:NST)を設立し、低栄養の患者さまを対象に活動しています。
また、NST内に摂食嚥下チーム(Swallowing Support Team:SST)を設立して、摂食・嚥下障害のある患者さまのサポートをしています。NST/SST構成メンバー
医師、歯科医師、NST専任管理栄養士、看護師、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士、言語聴覚士、事務
NSTとは?
栄養状態が悪いと治療後の回復が遅れたり、手術後に感染症や合併症を引き起こしてしまうことがあります。このような問題を解決するために、医療スタッフがチームを組みそれぞれの専門知識を持ち寄って、患者さまの栄養状態を評価して適切な栄養療法を行うチームのことです。
NST/SSTの活動
- 全入院患者さまを対象に栄養障害のリスクがないかを判定します。
- 個々に見合った必要栄養量の算出と病態に合った食事や栄養剤・点滴栄養を提案します。
- 摂食嚥下チームにより摂食・嚥下評価をして、嚥下機能に見合った適切な食事形態や飲み込みの訓練、口腔ケアについて助言します。
- 栄養療法に伴う合併症の予防と早期発見をします。
- 適切な栄養管理法により早期退院・社会復帰の手助けをします。
適切な食事療法を実践できるような栄養指導
治療のために食事療法が必要な患者さまへ、医師の指示に基づき個々に合った食事の摂り方などについて具体的にアドバイスします。
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入院栄養指導
入院中の食事について分かりやすく説明します。また、入院前の生活スタイルを踏まえながら、退院後も食事療法が継続できるように病棟担当管理栄養士がサポートします。
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外来栄養指導
外来受診時、主治医が栄養指導を必要だと認めた患者さまに対し栄養指導を行います。食事療法が継続して行なえるように外来担当管理栄養士がサポートします。
■栄養指導時間
月~金曜日 | 9:00~16:00 |
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土曜日 | 9:00~12:00 |
※入院・外来栄養指導共に予約制となっております。詳しくは、スタッフにお問い合わせください。
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外来化学療法の栄養指導
外来化学療法を実施している患者さまに対し、個々の状態にあった食事・栄養について専任の管理栄養士がアドバイスします。
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特定保健指導
特定健診の結果、特定保健指導が必要と判定された方へ保健指導を行っています。個々の生活スタイルを重視し、ご本人と相談しながら支援を行っています。(動機づけ支援、積極的支援)
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セミナー開催
食事・栄養に関する身近なトピックを管理栄養士から分かりやすく解説しています。
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糖尿病教室
年6回(奇数月 第3火曜日)、医師・看護師・管理栄養士・臨床検査技師・薬剤師・理学療法士により、糖尿病教室を開催しております。
毎回テーマを決め、それに沿って各専門職種で講義を分担しています。