診療科・部門紹介
泌尿器科
概要
泌尿器疾患は若年から高齢者まで、良性疾患から悪性腫瘍まで幅が広く、その多くは患者のQOL(生活の質)に直結しています。医学的な根拠と患者様の希望に沿った、満足度の高い治療を提供できるように心がけています。
3つの特徴
- 腹腔鏡を中心とした低侵襲治療を心がけています
- 罹患率の高い疾患である尿路結石症に対し、体外衝撃波や内視鏡治療を遅滞なく提供できるように努めています
- 前立腺癌に対するホルモン療法に加え、腎癌、尿路上皮癌、精巣腫瘍に対する抗悪性腫瘍薬による治療を行っております
対象治療・疾患
当院泌尿器科は低侵襲の治療を提供すべく日々努力しております。1997年より尿路結石に対するESWL(体外衝撃波結石砕石術)を導入、これまでに約1800例以上の治療を行っております。2012年から内視鏡を使ったTUL(経尿道的尿管結石砕石術)という治療を導入しており、レーザーで石を粉砕・回収し体外に取り出す治療も行っております。結石の大きさや位置により治療効果が異なりますので、リスクとベネフィットを適切にお話しさせていただき、患者様の意向に沿った治療を提供いたします。
前立腺肥大症や膀胱腫瘍に対する経尿道的手術に加え、腎腫瘍、腎盂尿管腫瘍、副腎腫瘍などに対する腹腔鏡手術も積極的に行っています。腹腔鏡手術は従来の開腹手術に比較し傷が小さく、出血量も少なく、早期の術後の回復も期待できます。
膀胱腫瘍や間質性膀胱炎の診断に有効であるNBIシステム(がんの早期発見、病変の悪性度や範囲診断などを目的に、通常光観察とがんの栄養補給路である粘膜表層の毛細血管や粘膜微細模様などを、色調の違いとして強調表示する )を導入し、診断の一助としております。
最後になりますが、日々発展していく泌尿器領域の治療を今後も積極的に取り入れていけるように努力しております。当院の設備ではまかないきれない治療の場合は、専門医の知見から適切な治療を受けられる施設との連携をとり責任をもって対応をさせて頂きます。