診療科・部門紹介
放射線科
概要
放射線科専門医には診断専門医と治療専門医がいますが、当院の放射線科は診断専門医です。最近ではMRI装置のように放射線(X線)を利用しない装置もありますので画像診断医とも呼ばれます。
画像診断専門医は放射線技師によって撮影された単純写真(レントゲン写真)やCT、MRなどの画像を解析し、その所見と診断の報告書を作成します。また、血管撮影などの特殊検査やインターベンショナルラジオロジー:IVRと呼ばれる画像診断を利用した治療も行います。
頭から足先まで、内科や外科だけではなく、脳神経外科、整形外科などあらゆる部位、科の画像を診断しますので、全身の解剖に加えて幅広い病気の知識が必要とされています。患者さまと直接接する機会が少ないため一般の方にはなじみが薄いかもしれませんが、欧米ではDoctor's doctor(医者達のための医者)とも呼ばれ、麻酔科医や病理医と共に臨床医学を縁の下から支えています。
まだまだ日本では放射線科専門医の数が少ないため、大学病院のような大きな病院でしか常勤の専門医がいないことが多いですが、当院では開院当初から専門医が診断を行っています。皆さまが受けられたCTやMR検査の画像は主治医の先生だけではなく、画像診断の専門医もチェックしているのです。
3つの特徴
- 常勤の放射線専門医による迅速かつ良質な画像診断
- 院外からのCTやMRなどの検査依頼にも広く対応
- インターベンショナルラジオロジー:IVR(画像診断を利用した治療)への取り組み
対象治療・疾患
CTやMRによる画像診断はこの30年ほどで急速に発達し、今や医療には欠かせない存在となっています。当院では検査当日に放射線科専門医が全てのCT・MR画像を評価し、診断した上で報告書を作成しています。
また、院外からの検査依頼にも同様に対応可能で、遅くとも翌日には画像のみではなく報告書を主治医の先生にFax等でお届けできる体制となっています。地域の「画像診断センター」と考えていただければ良いと思います。
この他、各種ドレナージや肝癌の塞栓療法、透析シャントの血管拡張術などIVR(画像診断を利用した治療)も得意とし、積極的に取り組んでいます。