診療科・部門紹介
肝臓専門外来
概要
B型やC型などのウイルス性慢性肝炎に対し、抗ウイルス療法を積極的に行っています。ウイルス性肝炎、特にC型肝炎は治る時代になってきました。公費助成制度も改善されてきており、経済的負担も軽減しています。肝がんの発生予防のため適応のある患者さまは積極的に治療を受けることを推奨いたします。
3つの特徴
- ウイルス性慢性肝炎への積極的対応
- 非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の積極的な診断と治療
- 肝癌の早期発見へのアプローチ・治療法の充実
対象治療・疾患
B型慢性肝炎には、核酸アナログ製剤(エンテカビル、アデホビル、ラミブジン)を投与します。ウイルスを減少させることで肝炎から肝硬変症への進展の防止をいたします。C型慢性肝炎には、ペグインターフェロン、リバビリン、シメプレビル3剤併用療法などを施行しウイルス排除を目指します。
現在は、B型肝炎およびC型肝炎は、医療費助成制度が適用され患者さまの経済的な負担が大きく軽減されています。近年は、メタボリック症候群の増加が話題となっていますが、その肝臓での表現型である非アルコール性脂肪肝炎(NASH)も増加しており、その診断と治療にも積極的に取り組んでいます。
また、肝硬変症など肝癌の高リスク群に対し、腹部エコー・腹部CT・造影超音波検査(ソナゾイド)・造影MRI(プリモビスト)などを駆使し、肝癌の早期発見に努めています。
肝癌の治療には、放射線科医師と協力し、ラジオ波焼約療法・肝動脈塞栓療法・肝動注療法等を行っています。